NetBackup Professional (NBUP) から Desktop Agent へのアップグレードは、NBUP バージョン 3.51.20 以上を実行している場合にのみ有効です。3.51.20 を実行していない場合は、Desktop Agent にアップグレードする前に、NBUP サーバーおよびクライアントのアップグレードを検討してください。
この方法では、現在 NBUP クライアントが実行されているデスクトップコンピュータに Desktop Agent がインストールされます。Desktop Agent のインストール時に NBUP クライアントを削除することも、NBUP クライアントを削除せずに両方のアプリケーションを同時に実行することもできます。この 2 つのオプションは、個別のアップグレードとして NBUP コンソールに表示されるため、一部のプロファイルから NBUP を削除して、それ以外のプロファイルでは NBUP の実行を継続することができます。
DLO では、バージョン 2.7 および 2.8 の Microsoft Data Access Components (MDAC) がサポートされています。ただし、デフォルトは MDAC 2.8 です。MDAC 2.8 のインストール後、管理者以外のユーザーが最初にログオンすると、多数のエラーが発生します。MDAC 2.7 がすでにインストールされている場合にこのようなエラーを避けるために、MDAC 2.7 を強制的に使用できます。Upgrades フォルダ内の package.ini ファイルを修正します。package.ini ファイルの DefaultRuleXML 行に、REQUIREDMDACVERSION=”2.7″ を追加してください。
DefaultRuleXML=<MSIPropertiesAppend>TRANSFORMS=”%%%%LANG_FILE%%%%” REBOOT=ReallySuppress LAUNCHCLIENT=”0″ REQUIREDMDACVERSION=”2.7″ </MSIPropertiesAppend><MSIPropertiesFile>setup.ini</MSIPropertiesFile>
NetBackup Professional から DLO にアップグレードする方法
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テクニカルサポートに問い合わせて、NBUP から Desktop Agent へのアップグレードに必要なファイルを入手します。必須のファイルは DLOAgent_LeaveNBP.vpk と DLOAgent_RemoveNBP.vpk です。
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NBUP サーバー、または NBUP コンソールがインストールされている任意のコンピュータから、適切なファイル (DLO Client (leave NBUP).vpk または DLO Client (remove NBUP).vpk) を実行します。このファイルによって、アップグレードパッケージが NBUP サーバーにアップロードされます。さまざまなプロファイルで選択できる NBUP オプションに対して削除する処理と削除しない処理の両方を行う場合は、もう一方の vpk ファイルに対してもこの手順を繰り返します。
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DLOAgent という名前のフォルダを C:\Program Files\Veritas NetBackup Professional\Upgrades に作成します。デフォルト以外の場所に NBUP をインストールしている場合は、適切な場所にこのフォルダを作成します。
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メディアサーバー上の DLOAgent 共有の内容全体を、NBUP サーバー上の DLOAgent フォルダにコピーします。
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[アップグレード]タブで適切なアップグレード (NetBackup Professional を残すか、または削除するか) を選択し、[このアップグレードを有効にする]チェックボックスをオンにして、選択したアップグレードを有効にします。アップグレードに必要な他のオプションを選択します。
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NBUP の通常のアップグレード手順 (コンソールの[今すぐアップグレードを確認]またはクライアントの[更新]) に従います。詳しくは『NetBackup Professional Administrator’s Guide』を参照してください。